過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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545: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2018/10/18(木) 23:37:12.86 ID:zR39dz4v0
>>543

――――――――あ?

【ごきん、とあっけない音がした。硬いクッキーの砕けるような、とにかく、破砕の音】
【「ムカちゃん」の強度は自分が一番よく知っていた。「オーガパンチ」もそこそこ硬いと自負していたが】
【だけどそれを砕くほどの強さはない。なら――真正面からぶつけ合えば、何方が負けるかも、わかっていて】

【拳が砕ける。驚いて腕を引く。くちゃくちゃになった掌が、不細工な魚みたいに宙をひらひら泳いで】
【目を見開く。そして――目に入るのは「扇」だった。そういえばさっきからずっと隠したり、なんだり、していたような――】


触んないでくれっかなあ、――――――オニーサンそんな趣味ねーの!!

【バネ仕掛け、跳ね上げられるように膝を上げる。ほとんど無意識の行動だった】
【下半身に纏わりつこうとする少女を無残に蹴り飛ばすように。そうしながら、彼女の手にする扇を弾き飛ばさんと】
【礼儀も作法もなっていない、乱雑な攻撃だった。それでもよかった。そうして蹴りが成功しようが、そうでなかろうが】
【そのままの勢いで少女と距離を取ろうとするのだろう。逃げるように。ようにというか、普通に、逃げたかった】

【――ただ、あまりにも形のなっていない乱雑な身体の動かし方。どこかしらを捕まえようとするなら】
【それも容易なことになりそうだった。たとえばひらついたままの異形の掌であるとか、】
【蹴りを放ったのとは別、もう片方の脚であるとか。好きに捕まえられそうな程度には、隙だらけだった】


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