過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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512: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2018/08/30(木) 23:55:13.89 ID:41OD3myL0
>>509

【笑われるのが気に食わなかった。あの子を傷つけたくないから嫌だ、くらい言ったらどうなんだって思った】
【自分からそうしろって言ったくせに。自分で自分が何を考えてるんだか、よくわからなくなって、腹が立つ】
【そこまで考えて――もうなにを言われても腹が立ってしまうんだろうな、という結論に至る。むなしい。溜息を吐いて】

………………連れてくる、ですか。帰らせる、じゃなくて。はあもう――――いいですけど。

【すぐにでも引っ越ししてしまおうかと思った。二人で住むための部屋でひとり過ごし続けるのは、寂しいから】
【だったらなおさら部屋の片づけをさせなきゃいけないと思って、頭が痛む。使わせたばかりのカップだって捨ててしまって】
【完全にひとりになるんだなって思ったら――――やっぱり腹が立つ。寂しいだなんて死んでも言ってやらない】
【玄関口まで見送るような優しさは持ち合わせていなかったから。テーブルに突っ伏し直して、呻くような息を吐いて】


【――――――――、】


【彼があの子の待つ家へ帰ってから、少し経ったくらいの頃合い。少女のスマホが震えて鳴いて】
【数件のメッセージが届いていた。アプリのブロックが解かれていた。それで、いくつも、ごめんなさいって言われる】
【頭でも撫でられながらこれを打ってるんだろうかって思うと、腹が立つというレベルを超えて――――】

「いいです。もうどうでもいいです。私のことなんか忘れてどうぞお幸せに」

【――――意地悪くもそう返してやるなら、画面の向こうであのバカ女はまたひどく泣くんだろうか、そしたら】
【ハラ立つあの人にそれはもうべちゃべちゃに慰められるんだろうか。……考えれば考えるほどバカらしくなって】
【スマホをベッドだかクッションだかに投げ付けて、電源を切って、不貞寝した。いくらでも好きに泣き喚くがいいと思った】
【私と違って慰めてもらえるんだから。いくらでも傷付いてしまえ。ぐずぐずに膿んだ傷口を、抱えて、……瞼を閉じればひとつぶ涙が零れて。】


//長いことありがとうございました! おつかれさまでしたっ


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