過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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505: ◆moXuJYo6C0cW[sage saga]
2018/08/30(木) 22:52:17.13 ID:gRNqNiY/o
>>504
ん……?

【最初に沸き上がったのは、言うまでもなく警戒であった。この状況のすべてにそぐわない】
【お世辞にも治安がいいとは言い難い、ニューロンシティの夜市の近く。それも路地裏】
【そこに自ら分け入る、自分のような怪人物にわざわざ自ら声をかける女、となれば。恐らくは、およそ光の世界とは遠い存在のはずだ】

【それを胸にしまい込んで、ゆっくりと振り向けば三つ目にその姿が飛び込んでくる】
【同時に、先ほどとは違った何か違和感のようなものが胸中に浮かび上がる】

(紫苑色の女……なんだ? どこかで、見たような……)
――――ああ、ここで間違いない。ここは新楼市だよ。その星の国行政区、『NUstyle』だ

ここは複数の国が共同統治する経済特区だからな。人も物もそれだけ集まる
旅慣れていない人間が一人で歩くには、難易度の高い場所だろう

【返答しつつ、無遠慮な観察の視線をフードの下から投げる。改めて見ても、明らかにこの場から浮いている】
【かつて非人道的な会員制クラブにいた頃に散々相手にした、上流階級の者たちに似通った空気】
【それでいて、どこか彼らとは格の違う高貴さも匂わせる】

【その一方で、煽情的ですらあるその服装は、この場にあってかえって不気味に思える】
【臆病な大男は、それを表出させないことに精神のいくばくかを割いた】

……少なくとも、私なら慣れない一人旅で道を尋ねる相手に、路地裏に入っていこうとする人間を選ばないと思うが……
何故、わざわざ私を選んで声をかけたのかね? その程度の危険もわからないような人間には見えないが

【相手の正体がわからないということは、何よりの恐怖の源だ。図体と反比例した小さな心臓の早鐘が、彼女には聞こえているだろうか】


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