過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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490: ◆1miRGmvwjU[saga]
2018/08/29(水) 23:21:41.55 ID:yulifd4J0
>>489

【「それは使い方が悪いのさ。」 ─── 眠れない夜にひっそりと飲む牛乳の美味しさを知ればよかった。】
【それでも揃いのマグカップでお茶を飲むのは何となく気が引けなくはなかった。同じように唇をつける。冷たくて美味しい。】
【割と喉も乾いていたからすぐに飲み干す。そうしたら勝手に2杯目を継ぐ。飲み食いに躊躇わない奴だった。】


「 ………… そうだね。」「考えといた方がいいかもしれない。ボクもあの子に、料理のやり方でも教えたいところだったし。」


【だから、 ─── 静かに少女の繰り言へと傾聴して首肯するのは、そいつなりの対価あるいは奉仕であるに違いなかった。】
【つられて同じように溜息をつく。その色さえも甘ったるかった。何かに巻き込まれているのかと問われれば、幽かに忌々しげに、しかし確かな殺意を持って、眉根を寄せて】


「 ─── 少し前まで、クソッタレの外道に目を付けられてた。今は多少なり落ち着いてるけど、 ……… どうなるか、解らない。」


【であれば矢張り余程の激情がそこに宿るのだと思わせた。 ─── それでも求められているのは分かりやすい解答だったから、ふッと頬を緩ませ、懐かしそうに彼は笑う。】
【この手の愚痴聞きは慣れているつもりだった。それが少女への慰めになるかは解らずとも、何かしら心境にケリを付ける一助になるならば、それだけでいい。】


「でも、たぶん」「 ─── あの子は、キミの知ってる通りの子だよ。」「バカで、薄情で、怖がりで」
「けど優しくて、賢くて、可愛くて」「だからいつも危なっかしくて、」「 ─── ほっとけない。」

「心配かけたくなかった。ただ、それだけだと思う。」「 ……… ボクも、そうされた。」
「あの子バカだからさ、つらいコト全部ひとりで抱え込もうとするんだよね。」「自分如きが迷惑かけらんない ─── っていうか」
「なんかある度に親しい人から距離を置く。親しければ親しいほど。そのクセ後悔するんだよね、突き放すだけ突き放した後」
「でも見ての通りボク無遠慮だし、そういうとこに躊躇わず踏み込んじゃったんだと思う。 ……… キミみたいに、優しくないから」


【 ─── 褒めているのか貶しているのか今一よく解らないモノの言い方をした。どうあがいても他人の神経に障る言い回ししか知らぬようだった。それでも。】


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