過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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455: ◆1miRGmvwjU[saga]
2018/08/23(木) 23:35:25.74 ID:2OA2sAQt0
>>453


「成る程。 ……… 目的を持たない神、か。白神鈴音とよく似ているじゃないか。 」「自然現象や物理法則の類だな。」
「然るに誰にでも援用されうる、か。 ──── であれば案外、彼女もまた、ごく個人的な目的の為に動いているのかもしれないね。」


【矢張りそれもまた投げ遣りな仮説であった。 ──── だとしても愛を謡うのであれば、個人の情念に過ぎぬ所もあるのだろうか。】
【そうしてまた返る言葉には納得を示す。有り得た話ではあったが、その"はじまり"からずっと、脚本家たちは舞台裏で睨みを効かせあっていたらしい。】


「儀式を成功させぬ為に、ロールシャッハが彼女をカノッサに属させ、ひいては儀式にまで差し向けていたのなら」「 ……… 彼女の異能は、万物を"絶頂"に導く能力。」
「確かに、ジャ=ロの成果は絶頂へと達した。 ……… 邪神たるウヌクアルハイの認識を拡散させる事に成功し、彼の目的まで一歩の所まで辿り着いた。」
「 ─── 然し同時に、それは不完全なものでもあった。 ……… 生じたのは、彼の目的を達し得ない白痴の神。」「もしそれが、エカチェリーナの異能が行使された結果なら」
「存外に事態は悪い進み方をしちゃいないのかもしれない。 ───……… 彼女が"電波通信"において、夕月を虚神たらしめなかった理由も、何となく探れる気はする」

「ギンプレーン君には話したが、 ─── シャーデンフロイデを用いてロールシャッハが何をしようとしていたか、については」
「集められた"昏い感情"を夕月が拒むように画策し、世界線の移動によりそれら全てを消し去った上で、"調和"を創ろうとしたんじゃないか。 ……… おれは、そう見ていたが」

「そうすると一つ疑問なのがエカチェリーナの存在だった。 ……… "嫌なものを消して"しまえるなら、シャーデンフロイデ単体でも彼の目的は達せられた筈だ。」
「だが実際にはそうしなかった。エカチェリーナの能力によって、夕月を一瞬でも完全な虚神に仕立て上げれば、彼の目的を達する事は不可能ではなかった筈なのに」

「 ……… ならば、シャーデンフロイデを失ったロールシャッハは、"代役"に誰を立ててくるんだろうねえ。」
「残っている虚神の数はそこまで多い訳じゃない。 ───……… 彼女の代わりを成し得る存在なんて、いるのかな?」


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