過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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299:名無しのパー速民[sage saga]
2018/08/15(水) 22:50:57.74 ID:sjRjwy2T0
>>297
【ばらまかれる銀の粒。女性を捕まえんとして居た腕達はその悉くが千切れ、爆ぜ、溶ける事だろう】
【それ故、目論見通りに距離を稼ぐ事には成功する。――さて、少女はと言えば。“見えない”】
【その強烈な閃光に灼かれたか、無数の金属片に刻まれ形すら残さずに朽ちてしまったか】
【ぐしゃり――何かの臓物が壁から落ちた音。ぴちゃり、ぴちゃり――天井から滴る血の音】
【ヒタリ、ヒタリ――では、これは一体何の音か】


「怖いから拒絶するの。知りたくないから、目を背けてしまうの
――殺すのでしょう?でも、それでは駄目なのよ?しっかり殺した事が確認出来るのは、直接触れた人だけだもの
逃げ出したいのかしら。怖いのかしら。だけれど貴女はこの人達の様に命乞いをする事も無いのでしょう?そう、貴女はきっとそう
だから楽しいの。とっても面白いのよ。抗って、抗って……さあ、どんなお話になるのかしら」

【女性の足音に混じり、背後から聞こえる足音。側面から聞こえる足音。――そして。前方で嘲笑う悪魔】
【手に握っているのは、“穢れ”によって作られた歪んだ槍。余りにも歪な其れは果たして槍と呼んで良いのかも微妙な物ではあったが】
【細い足に目掛け、投げつけて。――貫かれたとて、血も出なければ痛みも無い筈だ。代わりに、余りにも強い“疲労感”がその足を縛り付ける事になるだろうか】
【まるで、自分の足であるにも関わらず思い通り動かせないような――石にでも変わってしまったかのような】


「話さなくても良いのよ?感じるだけでもお話は出来上がるのだもの
大丈夫よ。ただ殺してしまうなんて詰まらない。それだけじゃとってもつまらないお話
ねぇ――……貴女が怯える時って、どんな顔になるのかしら?
今必死に耐えている心が折れてしまった時は、どんな事を言うのかしら?」

【それが当たろうと当たらなかろうと、更に礼拝堂内で異変は続く】
【オルガンに突き刺さっていた信者達の腹部がボコボコと動いたかと思えば、腹を突き破って無数の触手――肉蔦が現れるのだ】
【長い管状の臓器を模した其れは数十本ほどが女性に向かって延びて】
【――滴る粘液は軽度の火傷を負わせるだろうか。本数こそ多いものの動きは緩慢。避ける事が出来ればそれで良い】
【だが、もしも腕の一本にでも巻き付かれれば残りの肉蔦が四肢を搦め取り、宙に持ち上げようとする筈で】


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