過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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290:名無しのパー速民[sage saga]
2018/08/15(水) 21:14:20.96 ID:sjRjwy2T0
【其処は恐らくつい先日まで教会、と呼ばれていた場所】
【と、言うのも。ステンドグラスと思われるその鮮やかなガラスには人の肉だ臓物だとかがベッタリと叩き付けられていて】
【張り付けの救世主を象った大きな十字架には其処の神父であろう男が貫かれて居た】
【内装の全ては穢れこそしていても破壊されたモノは一つも無い。或いは戦闘にすらならなかったのかもしれないけれど】

「残念ね、とっても残念。貴方達の信じていた神様は何処かにお出掛けでもしていたのかしら?
それともお昼寝?遊びに夢中?もしかしたら貴方達が一方的に縋っていただけで迷惑だったのかもしれないわ
――だってそうでしょう?大嫌いな大嫌いな悪魔がやってきたのに声の一つも聞こえないのだもの」

【鮮やかな紅色。パイプの先端に幾人かの身体が突き刺さったオルガン。その椅子に座るのは一人の少女だった】
【紅い簡素なドレスを纏った、この場には似合わない少女】
【然れど、この場全てを包む瘴気の元凶もまたこの子供であると知れるか。クツクツ笑いながら眺めて居る其れが悪魔、と呼ばれる存在である事も】

「神様を試してはいけない、だったかしら。……居なければ試す事は出来ないのに、面白い言葉ね。変な言葉
――狂った世界にこんにちは。壊れた世界にさようなら。今宵私アリスが紡ぎ出すお話は――……」

【もしこの教会の前を通る者が居るのだとすれば、まるで誘う様に古びた扉が勝手に開き】
【足を踏み入れたとするならば、小さく笑う少女が出迎える事だろう】
【もしくは――騒ぎを聞き付けたか、悪魔の気配を手繰った何者かが此処を訪れる事だって珍しくは無い筈】


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