過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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名無しのパー速民
[sage saga]
2018/08/14(火) 23:30:34.76 ID:wMen6OU80
>>256
【――あるいは、だからこそ不安なのかもしれなかった。彼女は結局一人が怖かった、ゆえに誰も傷つけないために蛇を信じたのだし】
【見失ったサーバントを一生懸命に探していたのに違いなかった。いっとう暑い時期に彷徨うなら吐き気も頭痛も眩暈も自然なものであった、(本当に?)】
【それでも投げかけ続けた念は誰も捉えなかった。――彼女はそれをパグロームや異端狩りのせいと認識していた、そう信じたかった、でないと、あんまりじゃないかって】
【(テレビに出ていた、かつてサーバントだったという"誰か"。声も顔も全部全部隠して、ただ刺青のみを、過去の過ちのように見せていた"誰か")】
【(その刺青には見覚えがあった。誰だかすぐに分かった。顔も名前もぜんぶぜんぶ分かった。殺してやりたかった。この手で無惨にいっとう惨たらしい方法で)】
【そんなふうなやつばっかりなはずない――、みんな殺されてしまったからだって、信じたかった。幹部すら離反した現実を前に、サーバントだってそうであるはずなのに】
――――――信じて、ます、だって、だって……、だって、――、だって、私は、信じて……。……。
【ならきっと夢は醒めかけているのに違いなかった。信じていたから"出来た"、痛いのも苦しいのも死んでしまいそうなのも死にたいのも何もかも全部全部全部】
【殺すのさえ信じていたから出来たんだった。それが正しいって信じられたから怖くなかった。正しいことを理解しないから仕方ない――って、思えた】
【正しいことを教えてあげてるんだから。って信じていたら思えた。そうしたら死んだとしても彼らは正しいことに気づけて、それで、死後に救われるから】
【だから正しい。そうやって正しいことをしていれば報われるって信じていた。だからどんなことだって出来た。執拗に犯されても毒を飲まされても汚い場所に閉じ込められても】
【何度も胎を開けられて未完成の子供を贄に捧げてそれでも正しいんだからそれでよかった、そのうち何も宿らぬ胎になっても正しいんだからよかった、だって正しいから】
【何か悪い目に遭うのは正しくない人間だけだった。儀式を邪魔したからあんなふうに顔を潰されるんだった。間違ったことを言うから教えてあげなきゃ。時として惨くても】
【心が痛んでも仕方なかった。正しくないことを言うんだから仕方ない。自分は正しいんだから。正しいから――正しいのに、なんで、救ってくれないの?】
【――――今までの全部が裏切りそうなのをかろうじて堰き止めているのに過ぎなかった、もう少しで堤防は決壊しそうで、】
【そうしたならいつかの自分が自分を殺すに違いなかった。正しくないなら殺されるしかなかった。だから初めて正しくないって殺される人の気持ちを知るんだろう】
【だからこそ必死になって正しい自分に戻ろうとしているのに違いなかった。――正しくない蜜姫かえでを、正しいムリフェンは絶対赦さないから】
………………………………………………ここにいていいの?
【ここに居なくちゃだめだって言ってほしかった。でも何よりもそれだけは言われたくなかった。だって、そうしたら、どうしようもなくなってしまうから】
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