過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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21:タオ=イーレイ ◆auPC5auEAk[saga sage]
2018/08/09(木) 19:17:28.24 ID:ROo/6Q+F0
>>17

…………!?

【仮面ではない、本心からの笑み。それはイーレイにも良く分かった――――だが、その笑みに何か、底冷えするものを感じさせられる】
【無論――――彼らを、良く分からない不条理な存在と認識している以上、その感情も無理はない事なのだろうが】
【何か、もっと本質的な意味で、触れてはならないものに触れてしまったような気がして】

――――えーと、ですね。もう少し分かりやすく説明を戴いてもよろしいですかね?
結局、何者だってんですあなたたち……ただの公安って立場すら超えて、例の綱引きすら超えて、一体何をやって――――
……っ、唯一の、担い手……!?

【嵯峨野の言葉は、いよいよ彼ら自身にとっての本質に言及している――――それは、どうにか分かった】
【だが、イーレイは――――幸か不幸か、現在世間の裏に流れている、大きな出来事への関わりは、皆無と言ってよい状態で】
【それ故に、その言葉の意味するところを真に捉える事ができない。ややへりくだる形になるのは仕方がないと、詳しい説明を求めようとして】
【――――そこに記された言葉に、思わず言いよどむ。自覚のないうちに、とんでもない話に足を突っ込んでしまってないか、と】

……なんだってんです。なんだかあれですか、私たちはまるで、代理戦争の舞台か、さもなきゃ駒みたいな感じなんですかね?
なんだか、知らぬは私ばかりなりって状況が、どうも気に入らないんですが、そこのところは――――ッ
(――――「必要に追われて何かをなすんだから」――――そういう事ですか……――――なんなのよ、良い様に振り回されてるみたい……)

【鵺の存在は、繋がりが持てなかった、むしろ敵に近い存在で――――その言葉は、どこか嘲笑的に響く】
【片眉を吊り上げて、イーレイはそこに食い下がろうとしたが、既に彼は――――そこへの態度表明をしていた事に気づく】
【――――知りたいのなら、自ら暴き立てろ。その行動の先に、自分たちの望みがある――――嵯峨野は、そう言っていたのだ】

【既に布石は打たれていた。その事実に茫然としているうちに――――嵯峨野は姿を消し、そこにはただ静寂だけが残っていた】

……………………――――ちょいちょいちょい、なんだってんです今のは…………
っ、あー……ひょっとして私、本格的にマズりました? 鵺……もしかして――――――――何かのバランスが、崩れた……?
――――なーんだってんでしょう、もう……もう少し、こっそりこっそり世界の上澄みを掬わせてもらおうと思ってたってのに――――ッ

――――――――最後の手段、使わなきゃいけないんですかねぇ……出来るなら、噂の「あの連中」に接触するまで、控えたかったってもんなんですが……

【まるで、悪夢にうなされていたみたいに、現実感のない空白を、そこに感じていた】
【だが――――間違えてはいけない。今、何らかの事態が確実に前進したのだ。しかも、世界の在り方さえも変えてしまう様な、そんな『何らかの事態』が】
【嵯峨野の言葉は良く分からなかったが、何らかのバランサー、あるいはキャスティングボードとしての役割を、知らぬうちに期待されていた事は、何となくわかった】
【旨い汁を吸うだけの立場を手に入れるために、色々と暗躍してきたというのに――――イーレイの表情に、本格的な渋面が現れた】

【――――――――己の手腕を用いて、思い通りの『手駒』として手なずけていた『切り札』――――こんな急場凌ぎの形で、切らなければならないのか、と――――】

/はい、お疲れ様でしたー!


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