過去ログ - 【叫ぶような声も】能力者スレ【無痛になっていく】
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159: ◆zO7JlnSovk[saga !red_res]
2018/08/11(土) 21:37:52.37 ID:lUlIhfWz0


【────────】


【或るモニターは示す。──── 三度、拘束台に四肢を伸ばす形で夕月は拘束されていた】
【今度はその周囲に夕月を痛めつける機器は無かった。しかし、今度は男が其れを持っている】
【刀であった。ひどく刃こぼれしており、何年も砥いでいないなまくら刀で】

【男は夕月の小さな手を掴むと、その人差し指の爪と肉の間に、刀の先端を突き刺す】
【がりっ、と微かな音がして、刀の先端に少しだけ血がついた。夕月は歯を食いしばって、声を殺す】
【もう一度、更にもう一度。繰り返すたびに少しずつ、内側の肉が削がれていく】


『ぃっ……ぐぅ……ぁっ……!!! ぎぃ……よぅ……痛い、よ……っ
 ひっぐ……──── いつまで、続く、の……っ』


【爪と指先の間の神経を丁寧に削いで、漸く爪を剥ぐ。其れを二十本、そこまでにどれだけの時間がかかるのか】
【男はまるで砂の城でも作る様に、その無為さを楽しむ様に、丁寧に夕月の四肢を解体する】
【それは気の遠くなる作業であった。断続的な痛みが、永遠のように続く、切れ味の悪い刀だからこそ】

【ささくれだった神経を何度も、何度も、何度も、繰り返し、繰り返し削いでいく】
【反応は鈍くならない、危害を加えられる度、新鮮な痛みが脳裏を駆け巡って】
【永劫の時間の後に、漸く──── 夕月の四肢が消える】


【────────】


【或るモニターは示す。──── 再び、拘束台に四肢を伸ばす形で夕月は拘束されていた】
【顔色は優れない、けれども血色は悪くなかった。身体は健康体に近いのだろう】
【けれども精神までは分からない、虚ろな目をして、声にならない声を漏らす】

【四肢の先端に向けられているのはバーナーであった。流石に夕月も察したのか、顔が青ざめ】
【男が近づくにつれ、何度も何度ももがく、けれども拘束は微塵も揺るがず】
【──── 指先がスイッチへと加わり、高温の炎が吹き荒れた】


『はぎゃああああああ!!! あがっぁぁぁああ!!!
 っぐぅあ!!! っ!!!!! かはっ……』


【皮膚が焼ける、ビニールを裂く様に穴が空いて、その奥の神経を溶かしていく】
【脂肪の燃える臭いが画面からしそうな程に、紅蓮を艶かしくカメラが映す】
【やがて四肢が先端から炭化していく、朽ちる夜の暗示の如く、もがれて落ちて】

【四肢の断面から未だに煙が出ていた、夕月は蚊の無く様な小さな声で、呼吸をする】
【微かすらも届かぬ地獄の狭間、人間が到底耐える事の出来ない苦痛の中でも】
【──── 正気を保つとは、どれほどの苦行であるのだろうか】



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