過去ログ - 【Fifth】幻想的な画像に設定足して世界作ろうず【Genesis】
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3:名無しのパー速民[sage]
2018/06/20(水) 19:50:47.90 ID:y4U7AypG0
そして、ある時。南側に属し、北側を舌鋒鋭く糾弾していた小国が、突如として『消滅』した。
次元科学を転用して開発された、空間を丸ごと上位次元へと削り飛ばす恐るべき戦略兵器――
次元弾と名付けられたそれを、北側がその国の首都へ撃ちこんだのだ。


結果は、期待以上のものだったであろう。
小国であったとはいえ、その国の国土面積の実に二割が異次元へと消し飛び、
三割が、その異常な現象によって引き起こされた災害によって、事実上壊滅したのだから。
しかも、その事実は数年間、全く外部へ洩れることがなかった。
電脳ネットワークの大半を握り、マスコミへの強力な影響力を持つ北側は、その力を使い、
一つの強大な幻影を作り上げ、事実を隠匿し続けた。
あらゆる情報を制御し、地域への来訪者を『保護』し、航空機や衛星さえも支配下において、
その惨劇をひた隠しに隠した。


しかし、そんなまやかしが、何時までも続く筈がなかった。
死をも厭わぬ記者達の活動と、内部の人間のリークによって、
やがてこの事実は全世界に暴露され、人々を震撼させた。
これによって、北と南は完全に袂を分かち、敵意を剥き出しにして対峙することとなった。


南側は、中東に残されていた資金・資源を全体で共有し、急速に軍備を拡大。
主だった国の幾つかは《次元世界》への進出を果たし、更に戦力を増していった。
また、「破滅を呼び寄せた北側への聖戦を」と煽り立てて、反悪魔結社のテロ組織化を推し進め、
非正規戦闘による北側の勢力漸減を図った。
これらの策謀は順調に展開し、気が付けば、国家消滅が知れ渡ってから僅かの内に、
南側は北側と十分渡り合えるだけの力をつけていた。


対して、北側は情報戦略に於いて終始有利に立った。
引き続き情報統制を続け、テロ組織と化した結社との結びつきを糾弾するなど、
南側をプロパガンダによって徹底的に貶め、これを討ち果たすというカバーストーリーを流布した。
同時に、強制収容した超能力者の『兵器化』が進められ、彼らを使った軍事作戦が予定された。
それを推進するべく、政府に従う者を厚遇し、そうでない者を捕らえて屈服させる超能力者部隊が編成され、
各地の都市では、超能力者狩りと呼ばれる作戦行動が見られる様になった。


こうした流れの中で、憎しみは際限無く膨れ上がっていった。南と北。富貴と貧困。正義と悪。
支配者と反逆者。迫害者と被虐者。対立する二つの狭間で、深い沼の澱みの様に、
溜まり溜まって濁り切った負の想いは、人類を狂わせ、そして感情を決壊させた。


南側は軍事同盟を締結し、北側に属する全ての国家へ宣戦を布告。
北側もこれに応えたことで、地球全土を巻き込む全面戦争が始まった。
次元世界へ進出する為に発展したあらゆる技術は、兵器を造る為に転用された。
宇宙船は戦闘用に改造され、次元を越えることは、敵への奇襲に有効と見られた。
宇宙空間は邪魔な人間を無視出来る格好の戦場となり、浮かぶ[ピザ]リは、
動かせる障害物として戦術構築に利用された。


そして、終わりが始まった。


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