暇なおっさんのSS図書別館
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16:いきなり最終回(笑)なノリで[sage]
2022/07/20(水) 22:59:32.59 ID:GSa3xBPDO
397: 里奈・15 [sage] 2021/04/28(水) 00:33:40 ID:ZvZ2xXD6

「早いものね。セントラルアイランドの大地震、その後の島ごとの沈没からもう1年か…」

「どんな事も過ぎ去ってしまえばあっと言う間だった、みたいな感じがするわ」
牧村里奈と本条咲の二人は今、とある病院の前にいた。

「それにしてもまさか森田殺しの黒幕は…」
「アレは意外だったわ、私にもね」

羽月彩水の出生の秘密―

「まあ、あの気持ちだけは私にも理解できるつもりだけど」
「…そうね。でも彼女にも罪は罪として受け入れる覚悟はあったみたい」
里奈は手にしていた携帯を開き、メールの画面を咲へ見せた。
「復讐、ね」
「私もあの島であんなヒドい目にあったし、あんな事がもし誰かの仕組んだ罠や陰謀
っていうなら、絶対に許せないとは思ってたわ」

里奈は、自分のその小さい拳を力一杯握りしめる。
「あのバカ…」

「そうよね、彼は―」

「生きてたんならメールの一つ、電報でもなんでもいいから連絡くらいしなさいよ!全く!!」

「…単にそれ連絡手段がなかっただけでしょそれ、彼側に」
「う」
冷静な咲の的確な突っ込みに、里奈は言葉に詰まった。

「なんでも、崩落していった瓦礫の固まりの中に偶然的生まれた空洞に囲まれて
海中の中でも生き延びられてた、てね」
咲が当時比嘉の助かった状況の経緯を簡単にまとめて語った。
「運良過ぎでしょ?!あいつ…」
「それは貴女も人の事は言えないと思うんだけど?」
「なにおう?!」

いつかぶりな二人の軽口の応酬と口喧嘩っぷりが展開された。
そしてしばらくして同時にぷっ、と二人して吹き出した。

「くく、相変わらずで安心したわ!里奈!」
「こっちもよ、咲さん!あはは!」

しかし咲はその後真顔になり。
「ねえ、里奈?彼の「あの話」って、本当の事なの?」
「…うん、事実よ。咲さん」

比嘉と牧村との間に、あの島で何があったのかを確認した。
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