そこそこアホの俺が阪大に合格した話
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15:名無しのパー速民[saga]
2020/12/18(金) 17:19:15.66 ID:x94Z/eLdO
先生にも典型的な文系と言われたが、二年生に進級する際にうちの学校は文理選択を行う。

俺は理系科目がからっきしで、国英の文系二教科は好きだったから文系を選ぶのに迷いはなかった。姉ちゃんも文系だったしね。

そして、ちょうど先生に呼び出されたあたりから、俺は色んな影響で進路を見直すことになった。

まずは大学も地元に残ってしまうと、就職も地元になる可能性がある程度出てくるということ。一生のうち、地元の外に出ていくとしたら、大学受験が一番狙いやすいタイミングではないのかと思った。

次に、周囲の人間の存在。子どもの頃からインターネット囲碁をやっていたんだけど、よく対局をしていたライバル的存在が東工大を志望に定めるという話を聞いた。姉も阪大志望だったし、難関大に行くことってそんなに魅力的なことなのかなっていうことが脳裏をよぎった。

そして最後、あまり関係なく聞こえるかもしれないけれど、子どもの頃の俺の夢はサッカー選手と小説家になることだった。ただ、高校二年にもなると、だんだん自分で自分のことが分かってくる。もしかしたら、サッカー選手にはなれないかもしれない。

そんな時に、俺はある漫画でこんなセリフを見る。正確ではないけど、ネット界では有名な漫画だからきっとピンとくる人もいると思う。

「高名な小説家は、得てして難関大学を出ているものだよ」

確かに言葉の響きは良いし、言われてみるとそんな気もしてしまう。

そういうものか、と主人公と同じく俺も思った。

それならば、受験勉強とやらに真剣に向き合うのも悪くないと。


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