【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
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228:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/16(木) 00:38:36.63 ID:vZOf31By0
>>227

【「ヒメちゃんでいいのよ?」――――それがふっと残された一言。自称・ヒメはいろんな意味で痛々しいのだとして、人生の全部をずたずたに切り裂かれた蛇の子よりもきっとマシ?】

――――――――――――――――――――わたしが"こう"なったの、ぜんぶ、間違いだったんだって、
わたしね、ずっと、ずっと、ずっと、頑張って、生きてる、――つもり、だった、いろんなこと、考えて、いろいろ、――、頑張って、
大人になれないの、諦めて、お母さんになれないの、諦めて、死んじゃっても"へいき"なの我慢して、いっぱい、諦めて、我慢して、なのに、

なのに、

わたし、ずっと、ひとがまちがえたの、ひとがまちがえたこと、わたしじゃない、ひとが、まちがえた、こと、――、

自分だけ大人になって、自分だけ何もなかったような顔して、そうやって、生きてる、人の、――、大人になれないままのわたしを見ても、何も、何も、ない人の、ために、

わたし頑張って生きてたの、なのに、どうして、――――――――――――――――――――――――その間違いを、どうして、わたしが、

【なら怨み言はどこまで行っても何もかも遅すぎた、溜め込んで腐った感情はやがて底まで腐らせて意味をなくさせて、畢竟追いやられたのは彼女であるのなら】
【山の中に祀られる神様に結局だれもお参りなんてしないんだと誰でもわかった。ただ一ツだけ、カルトの玩具にされるよりはマシだと「だれか」が判断しただけなのだと、】
【今となってはそのカルトすらどこにもなく、生き残った人間は誰しも信仰を棄ててしまっていると、きっと知りながら。――ボタンが押したかったとひっくりかえって喚く子供のため、】
【溜息をわざとらしく聞かせてから抱き上げてやるのときっと全く同じ意味の行動なんだろう。――たぶん。だって彼女は恨みがましすぎる、今になってじゃないとなんにも言えなくて】

【――――――だからやはり会話ではなかった。分厚い霧を挟んであっちとこっち、人間の世界とそれ以外の世界。彼女はきっと未だにあちら側に立っているのだとして】
【なら救えないのかしら。さっきまで霧だって晴れていたはずなのに。ほんの少し前にしゃべっていた彼女の顔は、あんなにもきれいに見えたはずなのに。――――――――だのに】

夕月ちゃんは、

【(ぐちゃぐちゃの感情が喉に口に歯に引っかかって出てこない。出てこなくて良かった。だって貴女に言っていいことじゃなかった。そうだよ、だって、指輪の銀色、見えたから、)】



             なんでもない

【(生まれる前に、今の人生を知っていたなら、生まれてきたかった?)(なんて)】
【(まして)(わたしは生まれてきたくなかったよ)(なんて)】
【(いえるはずない)(いうべきじゃない)(だから)】

【――――そうだった。こんな場所まで来てくれるようなお友達に問いかけるべきではないから。そう、だから、だから、尋ねるべきは、正しい問いかけは、えっと、えっと、なんだっけ、】
【ああそう。きっとこれがいい。これが正しいと思えた。もうなんにもわかんないのに。――前にそう聞いた時には(貴女じゃない人に)とてもひどい言葉を浴びせかけられたけど、】
【ねえわたしはどうしたらいいの。迷子になってしまったの。いつから迷ってたのかももう分からないの。どこへ行けばいいの。どこにも行けない。この人生をやるしかない】

……………………………………、げんき?

【表情なんて見えなくて良かった。見えたとしても、どうせくだらない笑みしか浮かべてないんだから】



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