【安価コンマ】オリウマ娘と共に season2
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235: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2025/02/07(金) 00:17:53.99 ID:pCEmZD580
――その声の主はユメノツキの親戚にあたるウマ娘であり――三冠の称号を持つウマ娘、オウカソウジョウだった。

その小さな体に似合わない大音声が、控室に響き渡る。元気に、溌剌と、やる気満点自信満々なウマ娘である彼女。

ユメノツキ「……んんっ。オウカさん、うるさいです止めてください」

オウカ「あっ、ごめんごめんユメちゃん!ちょっとうるさかったね声」

と、申し訳なさそうに気持ち小さな声で謝る三冠ウマ娘。しゅん……と、その体がより一層小さく見える。

『お疲れ様です、オウカさん。すみませんわざわざ応援に来てもらって』

オウカ「いいんですよトレーナーさん!私が応援したいと思ったから応援しに来ただけですし――それに!三!冠!ウマ娘!はこういうのを大事にします!」

ユメノツキ「……ボクのメイクデビューには来てくれませんでしたよね?」

オウカ「あうっ。ごめっ、ごめんねぇユメちゃん……!その、本当に応援に行きたかったんだけど、テレビの取材が断れなくて……!」

ユメノツキ「別に、気にしてませんけど?まあデビューくらいオウカさんの応援がなくても余裕でしたけどね?応援があったから勝てたなんて思われたくないですし」

『……』

こういうのをツンデレと呼ぶのだろうか。声に出して指摘してしまっても良いが、なんだか蹴られそうだから口を真一文字に結ぶ【貴方】。

オウカ「あ!私知ってるよユメちゃん!そういうのツンデレって――ひぃん!!!」

デコピンだった。

ユメノツキ「……はぁああ。全く、三冠ウマ娘のレース前ですよ?ほらトレーナー、そんな変な資料捨てて地下バ道にレッドカーペットとか敷いてきてください、それかソフトクリーム買ってきてください、食べたいので」

『……まあ、緊張とかはしてないようで安心してるよ、担当トレーナーとしてはね』

思えばこのウマ娘は緊張とは程遠いウマ娘だった。"三冠ウマ娘"という折れない軸が存在する彼女にとって、レースの一つや二つの重圧がメンタルに与える影響なんて些細なものなのだ。

ユメノツキ「――三冠ウマ娘は緊張なんてしません、ただただ走り、圧倒し、魅了して――勝利を獲るだけですから」

――そうだ、このウマ娘はこれが強い。【貴方】は確信する。


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