もしもシャミ子が葬送のフリーレンの世界に飛ばされたら
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72:1[sage saga]
2024/11/01(金) 20:33:59.89 ID:4JAHijIv0
 
フリーレン(……やっぱり強いな)

 同時にフリーレンもまた目前の敵に対し、同様の評価を下していた。

フリーレン (戦いに対する容赦がない。年齢はフェルンやシュタルクと同じくらいに見えるけど、どんな生活送ってたんだこいつ)

 再度放ったゾルトラークも回避された。距離にして20mほどをあけて、桃色の髪の少女はこちらを油断なく睨み付けている。

フリーレン「シュタルク、平気?」

シュタルク「ああ、死ぬほど痛いがまだやれる」

フェルン「……恐るべき速度です。私とフリーレン様は空中に退避した方が良いのでは?」

フリーレン「いや、高度を上げれば矢を撃ってくる奴の良い的だ。燃費も悪いし、飛行は補助的に使うのに留めておいた方が良い」

桃(……こいつら空も飛べるのか。シャミ子がいる以上、一旦引いて体勢を立て直すのは難しいな)

フリーレン(ちょうど3対3か。逃げた魔族に目の前の桃色、そして魔力の矢を雨みたいに降らせてきた魔法使い……)
フリーレン(一番不味いのは魔族に逃げ切られること。この桃色の速度は私じゃなきゃ止められない。矢の魔法使いはシュタルクじゃ居場所を掴めない。となると……)

フリーレン「シュタルクは逃げた魔族を追って。フェルン、矢の魔法使いは任せたよ。時間を稼いでくれればいい。もしも別の魔族が出てきたらすぐ逃げてね」
フリーレン「私はこの桃色を相手にする」

フェルン「分かりました」

シュタルク「おう、任された!」

桃「! 行かせると――」

フリーレン「そっちこそ、自由に動けるとは思わないことだ」

桃「くっ!」

 再度、光が夜の闇を切り裂く。フリーレンの放つゾルトラークが桃を牽制するように撃ち込まれた。その隙にシュタルクとフェルンがそれぞれの標的へ向かう為、この場を離れていく。

桃(不味い。あの赤毛相手じゃシャミ子はすぐ追いつかれる……でも目の前のこいつは速攻で始末できるような相手じゃない)
桃(頼れるとしたらミカンだ……赤毛のタフネスは常識外れだったけど傷は付いた。ミカンの毒矢ならたぶん殺れる)
桃(それに――ミカンの足止めに向かったのが黒い方だったのは不幸中の幸いだった)


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