もしもシャミ子が葬送のフリーレンの世界に飛ばされたら
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127:1[sage saga]
2024/11/01(金) 21:38:36.58 ID:4JAHijIv0
 
◇帝国領までの街道 モグサノ村への分岐点

エーデル「……ん、んん? メトーデ1級魔法使いではないか。ここで何をしておるのじゃ?」

メトーデ「エーデルさんこそ……いえ、そもそもここはどこです? 確かデンケンさんからエルンスト地方での仕事を依頼されて……」

エーデル「わしも同じじゃ。するとここは北部高原か……ん? これは……」

メトーデ「手紙……でしょうか? 誰からの手紙ですか?」

エーデル「……なるほど、大方読めてきたぞ」

メトーデ「中身を読みもせずに?」

エーデル「必要ない。これは儂が儂に宛てた手紙じゃ。封筒の中身は白紙じゃよ。どうやら儂とお主で互いの記憶を消し合ったらしい」

メトーデ「記憶を消した? どういうことです?」

エーデル「精神操作魔法を生業にしているとな、記憶の消去などもよく依頼されるのじゃ」
エー出る「その際、記憶を消したという事実まで葬り去りたい、という条件を付けられることもあってな。大概は高度に政治的な事件絡みじゃが」

メトーデ「つまり我々は何らかの事件に纏わる記憶を関係者から消して、最後にお互いの記憶も消し合った……ということですか?」

エーデル「おそらくはな。この手紙はそういう事件の処理をする際に儂が用意するものじゃ。
エー出る「手紙の存在自体が自身の記憶を消したことを示し、そこまでして消した記憶が万が一にでも外に漏れたりすることがないよう、内容は白紙にしてあるというわけよ」

メトーデ「しかしエルンスト地方は北部高原でも例外的に平和な土地の筈です。こんな場所でそんな事件が……?」
メトーデ「それに専門外の私まで呼ばれたと言うことは、かなり大人数の記憶を――」

エーデル「あまり詮索せぬ方が良いぞ。この処理を行った事件は、大抵知っていることが不利に働くようなものばかりじゃ」

メトーデ「……分かりました。では、これからどうすれば?」

エーデル「便箋は白紙じゃが、封筒には宛先が書いてある。次はここに向かえということじゃな。どうせ伝令を持たせた使い魔でも待機させてあるのじゃろう」

メトーデ「そうですか……では、ご一緒しても?」

エーデル「……儂のことを撫でたりしなければ」

メトーデ「まあまあ、もちろん無許可ではしませんよ……うふふふ」

エーデル(やっぱりやべえ女じゃ……)



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