もしもシャミ子が葬送のフリーレンの世界に飛ばされたら
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112:1[sage saga]
2024/11/01(金) 21:21:19.97 ID:4JAHijIv0
 
桃「! ……それ、どういうこと?」

しおん「犯人にとって、私たちが干渉するのは想定外だった筈。この世界に迎えにこれたのは、リリスさんが咄嗟に投げ込んだ始祖像に、私が偶然マジカルGPSを取り付けてたから」
しおん「二重の偶然を読んでいたとは考えにくいよねぇ」

リリス「はいでた余のファインプレー! 桃はもっと余をリスペクトすべきだと思います!」

しおん「本来、シャミ子ちゃんは元の世界に帰れない筈だったの。この世界に骨を埋めるはずだった……ところでこの世界の魔族と私たちの世界のまぞくには、大きな違いがあるよね」

シュタルク「違い……分かんねえな。シャミ子の能力も、魔族の魔法なら再現できそうだし」

フェルン「能力ではなく、生態の違いということでしょうか?」

桃「生態……そうか、前にフリーレンが言ってたね。こっちの魔族は、死ぬと死体が残らないって」

しおん「そう。でもシャミ子ちゃんは死体が残る……犯人にとって、それは不都合だったはず」
しおん「なぜなら生前のシャミ子ちゃんがいくら人間の魔族に対する認識を変えても、その最期に死体が残ればこちらの魔族でないことが分かっちゃうから」

しおん「ううん。異世界という認識が無ければ、単純にシャミ子ちゃんは魔族ではなかったってことになる」
しおん「下手をすれば角も尻尾もただの奇形。ちょっと見た目の変わった人間だったんじゃないかってことにもなりかねない」

フェルン「そうなれば、変化させた人間の認識も元に戻ってしまう……」

シュタルク「なるほどな。つまり犯人の計画っていうのはシャミ子と人間が仲良くなった後、、シャミ子を殺してその死体を埋めるなりなんなりするつもりだったってことか」

しおん「いいねいいね、さっきよりは満点に近づいてきたよぉ」

シュタルク「? まだなんかあんのか?」

しおん「この犯人は、最初の魔力契約を除けば自分の手で干渉する気がない、あるいは出来ない状態にあるんだと思う」

しおん「この計画自体、完璧に詰められたものっていう印象がないよね。かなりの部分が運任せで、精々が"種はまいておくから後は勝手に育って実がなればいいなぁ"ってくらいのレベル」

しおん「例えばシャミ子ちゃんが最初に呼び出された街道を逆に行ってれば、ここより大きな街にたどり着いてた」
しおん「魔族っぽい見た目のシャミ子ちゃんがのこのこそんなところに行ったら、衛兵に取り押さえられて人間の認識を変える前に処刑されちゃう可能性もある」

しおん「他にも道ばたで野宿して凍死したりとか、魔物に襲われて食べられちゃうとか。この世界、正直シャミ子ちゃんひとりだけで生き抜くには過酷だからね」

シュタルク「じゃあ犯人はシャミ子の死体をどう始末するつもりだったんだ?」

しおん「自分で始末できないなら、他人にさせればいいんだよ。例えば――世界でも有数の魔法使いに、欠片も残さず消し飛ばして貰うとか」

フェルン「それは……つまり、フリーレン様に?」


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