もしもシャミ子が葬送のフリーレンの世界に飛ばされたら
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111:1[sage saga]
2024/11/01(金) 21:20:09.40 ID:4JAHijIv0
 
しおん「あくまで仮説だけどね。分かったのは、シャミ子ちゃんをこの世界に呼んだ人の"手段"について」

リリス「手段? そんなもの分かりきっているだろう。魔力契約による強制召喚だ」

しおん「呼び出した手段じゃ無くて、その人がどうやって目的を果たそうとしていたか、って話だよ」

桃「目的……この世界の魔族と人を共存させる、だっけ?」

フリーレン「……」

しおん「うん。シャミ子ちゃんを呼び出した人……犯人って呼ぶけど、その人の目的は共存で間違いない」

シュタルク「なんでだ? そう言われたってだけだろ? その犯人とやらが魔族なら嘘かもしれないぜ?」

リリス「いや、魔力契約で条件を偽ることは出来ぬ。余が桃にいつか仕掛けてやろう思っているような、詐欺めいた悪質な契約を交わすこともできるが――」

桃「あ゛?」

リリス「やばい口が滑った! と、ともかく今回の契約内容は単純で、誤魔化しが入る余地はない。"魔族と人の共存を実現するため"にシャミ子を呼び出した。この前提は覆らん」
リリス「あ、いけないんだぞ桃。いまはみんな真面目な話をしているのだから、席を立って余の腕をとって複雑な関節技を掛けてはあぎゃあああああああ!」

ミカン「ごめんなさい、続けて?」

しおん「犯人の目的は魔族と人間の共存。それじゃあそれをどうやって実現する気だったと思う?」

シュタルク「普通に考えれば、シャミ子にそれをやらせる気だったってことだよな」

フェルン「確かにあの気質なら、架け橋になることもできるでしょうが……実際、この村の方々はシャミ子様に好意的です」

フリーレン「でも、それはあくまでシャミ子が異世界のまぞくだからだ」

しおん「そうだね。この世界の魔族は例外なく生まれながらにして人間の天敵。その言葉さえ人間を騙すために生態として身につけた」

ミカン「シャミ子がいくらこの世界の人と仲良くなっても、こっちの魔族の気質が変わるわけじゃないものね。変わるのは――」

フリーレン「――受け手。人間の認識だ」

ウガルル「ボスは尻尾アレだけド、ボスとしてノ心得あル。ボス、大人気!」

ミカン「なるほど、つまり犯人はシャミ子を広告塔にして人間側の意識を変えるつもりだった! そういうことね!」

フリーレン(……でも、それは)

しおん「うーん、満点はあげられない解答だねぇ」

ミカン「あら、そうなの? どこが間違っていたのかしら」

しおん「大筋では間違ってないよ。シャミ子ちゃんを使って人間側の意識を変えようとしたっていうのはきっと正しい。ただ、どう使うかが問題なんだ」
しおん「シャミ子ちゃんにこの話を聞かせないようにしたのもこれが理由」

しおん「結論から言うね。犯人はたぶん、シャミ子ちゃんを殺すつもりだったんだと思う」



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