もしもシャミ子が葬送のフリーレンの世界に飛ばされたら
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[sage saga]
2024/11/01(金) 18:42:17.84 ID:4JAHijIv0
◇30分後
シャミ子「……行けども行けども草原です。人通りどころか、看板のひとつも立ってません。冒険者ギルドは? むやみやたらと美味しそうな料理が出てくる酒場は?」
ごせん像「まあ異世界とはいっても、シャミ子のやってるゲームみたいな世界観とは限らんしな……」
シャミ子「えー、でもまぞくと人間はいる筈ですよ」
ごせん像「ほう、なぜそう思う?」
シャミ子「ほら、私がここに来る前話してた電話の人が、まぞくと人の共存の為にうんたらかんたら言ってたんです」
ごせん像「ああ、ここに来る前に言ってた奴か……状況についていくのが精一杯で忘れておったぞ」
ごせん像「それにしても、まぞくと人間の共存? お主が頼まれたというのはそれか?」
シャミ子「夢心地だったのであんまりよく覚えていませんが、多分そうです!」
シャミ子「あと、そこはかとなく褒め頼られてた気がします! 是非シャドウミストレスの力を借りたいと!」
ごせん像「うーむ……まあ件の電話の君の目的はよく分らんが、やはり魔力契約を結ばされたらしいな」
シャミ子「あれっ? いまごせんぞ、頼りにされるシャドウミストレスの所流しました? ……まりょくけいやく? なんでしたっけそれ」
ごせん像「文字通り魔力を介した契約のことだ。前にちょろっと話したが、他人を眷属にするのもその一種だな」
ごせん像「お主はこの世界のまぞくと人間の仲を取り持つ、という契約に同意してしまったので、こっちの世界に呼び出されてしまったのだ」
シャミ子「寝ぼけてつい頷いちゃっただけで異世界に拉致られるんですか!? クーリングオフは!?」
ごせん像「諦めよ、契約は絶対なのだ……余が以前、お主にネット通販で買わせた服もクーリングオフは効かなかった……」
シャミ子「怖い……契約怖い……ネットも怖い……まぞくはしにました……」
ごせん像「まあ冗談はともかく、普通はこんな曖昧な条文で強制召喚など出来ん筈なのだがな」
ごせん像「今回は相手がよっぽど魔力の扱いに長けていたのだろう。おそらく余と同等以上の使い手と見た」
シャミ子「ごせんぞと同等の……え、なんでそんな人が私に協力を求めるんです? 私、地域限定小規模まぞくですよ?」
ごせん像「まあその辺は実際に会って話を聞かねば分かるまい。というか、呼びつけた側が出迎えくらいせんか!」
シャミ子「確かにスタート地点としてはかなり寂しい感じでしたが……」
シャミ子「……ところでごせんぞ。魔力契約を結ぶと人を遠くから呼び出せるんですよね? じゃあ眷属にしたら桃も呼び出せたりするんでしょうか」
ごせん像「ああ。そういう契約内容を盛り込んで、桃の奴が同意すればな」
シャミ子「じゃあじゃあっ。逆に桃がピンチに陥ったら、私が颯爽と召喚されるみたいなのもありなんでしょうか!?」
ごせん像「可能だが、そもそもお主が呼ばれて役に立つ桃のピンチとは……? 桃が死ぬほど空腹の時とか……?」
ごせん像「そんなものより、もっと余を崇めさせる内容にしよう。週7でゴミ掃除を代わってくれるとか」
シャミ子「桃が血も涙もないゴミを掃除するだけの機械になってしまう! ダメですよごせんぞ。この前ズルしてちょっと焼かれかけたじゃないですか」
ごせん像「しかしシャミ子よ、ここから帰るまでに、余のゴミ掃除ノルマが一体何十キロ加算されてると思う……?」
シャミ子「私もお手伝いしますから……」
ごせん像「それよりもやはり桃を言いくるめて……」
シャミ子「解釈違い……」
ごせん像「――」
シャミ子「――」
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