5:名無しNIPPER[sage saga]
2024/09/28(土) 23:06:43.01 ID:zmZjuACE0
「…気がのらぬか?どれ」
からかうように言うと、キサキはベッドに膝をついた。
「キサキ…」
「初めてではなかろ?」
先生の膝へ手をかけて、ニヤリと笑みを浮かべると、そのまま顔をそこへうずめる。
「…」
そうして、先生に膝枕をしてもらったキサキは、控えめに目をしょぼしょぼとさせていた。
「近頃、よく眠れてなくてのう…すまぬが、先生、また頼めるか?」
「いつもお疲れ様、キサキ」
「こんな甘えた姿、皆には見せられぬな…」
可愛くあくびを漏らすと、先生に頭を撫でてもらいながら、うとうとしはじめた。
スリットからのぞかせる脚をもぞもぞと動かす。
「…眠ったら、てきとうに運んでくれ。呼びつけておいて、悪いが」
「うん。わかった」
「…せっかく、先生に来てもらったというのに、寝て時間を浪費するのは損じゃの」
「また、当番に来てよ」
「…うむ…先生といると、目まぐるしくて、楽しいことばかりでな。たくさんのことを教えてくれる」
「それならよかった」
「やはり、先生は、手元に置いておきたい…それが、山海経のためにも、なる」
「私はみんなの先生だからねぇ」
「妾がおねだりしても、だめかえ?何でも、してあげられるが」
含みのある目つきで先生を見上げる。やけに甘ったるい声だった。
「今なら、何をされても許すというのはどうじゃ?」
甘ったるい匂いが鼻につく。
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