6:名無しNIPPER[sage saga]
2024/09/28(土) 23:08:07.22 ID:zmZjuACE0
「…前も同じようなこと言ってなかった?」
「うむ。そうかもしれんの」
「前と同じように、繰り返すよ」
「そうか」
ごろりと身じろぎをして、先生から視線を外した。
「…また先生におんぶしてもらいたいのう」
「話がころころ変わるねぇ…誰もいないところだったら、いいよ」
「ふふ…ほんに先生は優しいのう…ますます側にいてほしくなる…」
「いつでも呼んでね」
「…」
じきにキサキは寝息を立てた。
先生はちゃんと寝入ったことを確認してから、キサキをお姫様抱っこで、頭を枕で敷いて横たえさせた。
「軽いな…」
布団をかけながら、先生は独り言をいった。
あどけない寝顔を眺めて、頭を撫でて、静かに部屋を出ていった。
「…またの、先生」
そうつぶやきながら、キサキは寝返りをうって、また寝息を立てた。
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