22:名無しNIPPER[sage saga]
2024/09/07(土) 23:11:29.89 ID:49voo3/L0
〜
撫子に教えられた場所は、たしかに見晴らしがいいのに人があまりいない、珍しいスポットだった。
櫻子は階段状になっている場所に向日葵と一緒に腰を下ろし、途中で買ったいちご味のかき氷を分け合い、静かに花火を見守った。
向日葵の安らかな笑顔を見ていると、心が落ち着くとともに、少しだけドキドキする。
23:名無しNIPPER[sage saga]
2024/09/07(土) 23:12:09.22 ID:49voo3/L0
「櫻子、見ました今の?」
「……」
「……櫻子?」
櫻子が先ほどから夜空ではなくこちらをずっと見ていることに向日葵も気づく。まだ少しだけうるんでいるような気がする、まんまるの大きな目と視線が重なる。
24:名無しNIPPER[sage saga]
2024/09/07(土) 23:12:47.56 ID:49voo3/L0
今までだって、ずっとそうだったのかもしれない。
何をするにも、向日葵のことばかり考えている。
他の友達と遊んでいたって、今頃向日葵はどうしてるのかなって、気になるときがあった。
向日葵が嬉しいと嬉しい。向日葵が悲しいと悲しい。
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