【ゆるゆりSS】きもちに寄り添う数秒間
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2024/09/07(土) 23:04:37.00 ID:49voo3/L0


 夜空に咲き誇る色とりどりの大きな花火。
 それに照らされる、向日葵の横顔。
 からからと下駄を鳴らして歩く、浴衣姿の向日葵。
 こちらを振り返って笑う、可愛らしい笑顔。
 
 そんな情景を毎晩夢の中で思い描きながらこの日を楽しみにしていた櫻子だが、現実は夢とはだいぶ違う景色となりそうなことを、会場近くの最寄り駅についたときから何となく察し始めていた。

 花火大会当日。駅を降りてすぐ、どこを見渡しても人だらけ。昼間は暑いから少し涼しくなったら行こうと言っていたのが裏目に出たのかもしれない。会場近くはすでに大盛況だった。

「やっぱり、浴衣で来なくて正解だったかもしれませんわね」
「う、うん」

 駅までの距離もあるし、会場も大きいだろうから、浴衣に下駄では大変かもしれないという姉のアドバイスを受け、向日葵も櫻子も普段着で来た。
 夢に描いた情景からは遠ざかってしまうと未練がましく抵抗していたが、さっそく人の波に飲まれて思うように歩けなくなってしまう事態になり、姉の言うことを聞いていて正解だったかもしれないと櫻子も実感していた。


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