キョン「ハルヒが目覚めない」
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13:名無しNIPPER[saga]
2024/09/07(土) 12:23:50.18 ID:d5CFnAaM0

「が、がんばって?ください!」


果たして理解されているのかいないのか分からない朝比奈さんからの激励を頂き、皆を出ていかせた。
さて……改めてこれから俺がしようとしていることは、このような特殊な事態でない限り実践してはならない。
いや、こんな状況下でも正しい行為とは思えない。こればかりはハルヒが不憫で仕方がない。
過去に作った実績がこんな事態を引き起こすことになるとは、誰しも予想していないだろう。
なぁハルヒ、これは本当にお前が望んだことなのか?


「……」

「───」


再度、ハルヒの両肩を持ち、状態を起こす。
依然、反応なし。
閉じられた瞳は開く気配がない。このまま放っておけばいつまで眠り続けるのだろうか。
飯など食わずとも、この状態で平気に100年だって眠り続けそうだ。
まさにsleeping beauty。俺は呪いを解く王子様って柄じゃあないが……。


「……ふー」

「───」


団長を叩き起こす団員の役目ならかってやるよ。
扉の向こうにはあいつらがいる。それはいったん忘れよう。
俺だって恥ずかしさで死んじまいそうなんだ。
この空気はもう10秒だって耐えることができない。
真正面からハルヒの両肩を掴む。
こういう時は目を瞑るんだっけか?前はどうしたんだっけ?
ええい、ままよ! なるようになれだ。
永遠に感じる程ゆっくりと───あの時と同じくハルヒの顔が俺に近づく。
そして───


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