【ダンガンロンパ 】ダンロンでほのぼのと百合百合したい2
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◆AZbDPlV/MM
[saga]
2024/08/24(土) 14:27:14.73 ID:bPlHcUUV0
店の扉を開けると、むわっと熱気が一斉に体に纏わりつく。せっかく冷ました体が、じわじわと熱に包まれていく。もう既に店の冷気が恋しい。帰りとうない。
夢野 「転子よ……店に戻らんか?」
茶柱 「それは、ずっと転子と一緒にいたいってことですかっ?!」
茶柱 「つまり、転子と夢野さんは相思相愛!! 通じ合ってるんですね!!」
夢野 「違うわい」
ひとり盛りあがる転子に、呆れの視線を向けながらバッサリと切り捨てる。それでも転子は笑って、明後日の方向に前向きなことを言う。
茶柱 「ふっふっふっ。照れ隠しだって解ってますよ! ホントに夢野さんは可愛いですね!」
この暑さの中で、こやつのベタベタしたスキンシップは鬱陶しいことこの上ない。しかし、別に転子が嫌いなワケではない。もう少し距離をあけて欲しいとは思う。
夢野さん 「さっさと帰るぞ! 帰って今日、ゴロゴロできなかった分を取り戻すんじゃー!」
茶柱 「はい! 仲良く帰りましょう!」
背の高い転子を見上げると、後ろの太陽に負けないくらいの笑顔で、ウチを見おろす。眩しい。いろんな物事を、めんどいと躱してきたウチと違って、何にでも突っ込んでいけるこやつの前向きさを表しておる。互いのタイプがまるで違う。
茶柱 「どこか寄り道したいところはありますか?」
夢野 「コンビニでおやつを買いたいのぅ」
茶柱 「解りました! では寄っていきましょう!」
いつもと変わらない調子の会話。隣に転子がいる安心感。
ウチは、いつの間にか依存しておるのかもしれん。
夢野 (もしも、転子がいなくなってしまったら?)
夢野 (ウチは……耐えられんかもしれん)
茶柱 「どうしました? 夢野さん? 疲れちゃいましたか?」
茶柱 「おんぶしましょうか?」
行きと同じことを訊く。それに対して、ウチは違う答えを返す。
夢野 「うむ。おぶってくれ」
茶柱 「ひゃわあああっ!! だだだ大丈夫ですか、夢野さんっ?!」
予想外なウチの返答に、転子は大袈裟な身振り手振りでウチの体調の心配をして慌てふためく。面倒なことをしたかもしれん。
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