【ダンガンロンパ 】ダンロンでほのぼのと百合百合したい2
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◆AZbDPlV/MM
[saga]
2024/08/24(土) 14:27:57.79 ID:bPlHcUUV0
茶柱 「熱中症っ!? それとも別の病気っ?! 直ぐに病院に行きましょうっ!!
」
茶柱 「夢野さん! おぶさってください! ダッシュで病院まで向かいますからっ!!」
転子はウチに背を向けて屈んで、おんぶのスタンバイをすると、肩越しに気迫に満ちた顔を向けながら叫ぶ。怖い。怖すぎる。
夢野 「違ーうっ!! 勘違いするでない!! ウチは健康そのものじゃー!!」
茶柱 「えっ?! 違うんですか?!」
両腕を振りあげて、勘違いをする転子の暴走をとめる。この暑い中叫ぶと、体力の消耗が激しい。健康を前言撤回。もう歩きたくない。
夢野 「いいから、おぶさるぞ」
茶柱 「は、はい」
転子の肩に両腕をかけ、背中にそのまま体と体重を預ける。体が接地した場所が、うんざりするくらい熱い。おんぶを頼んでしまったことを後悔する。でも、その熱さが転子の存在をウチに示してくれている。安心する。
転子は立ち上がって歩き出す。顔をあげても、転子の頭部が見えるだけで、表情が解らん。
夢野 「転子……転子は、いなくならんか?」
茶柱 「転子がいなくなる、というのは?」
歩き続けて揺れる背中に問いかける。質問の意味が解らないといったように訊き返される。
夢野 「ウチの前から、いなくなったりせんか?」
師匠のように、突然。突然ではなくとも、別れを告げられた後、姿を消したりするやもしれん。
茶柱 「ええっ?! そんなことあり得ませんよ!」
茶柱 「転子はいつだって、夢野さんの側にいますよ! 大丈夫です!」
ウチの表情を確かめようと、肩越しに振り返ろうとしているが、真後ろにいるウチにまで首は回らない。もどかしそうに頭の角度を変えながらしばらく粘った。
茶柱 「どうしたんですか? やっぱり体調が……」
不安気な声色で、ウチの心配をする。こやつはどこまでも優しい。
夢野 「…………いつまでお主と一緒にいられるのか、不安になったんじゃ……」
茶柱 「え?」
夢野 「お主とウチは真反対の人間じゃ……いつかそれが、我慢ならずにイヤになってしまうんじゃないかと、怖いんじゃ」
夢野 「お主の扱いだって、こんなじゃし……愛想をつかせても仕方ない」
距離をあけて欲しい理由は、誰かを思い浮かべてくださいと言われたら、師匠より転子が浮かぶかもしれないほど、近過ぎたから。卒業した後なんて、考えたくもない。転子のいない未来を、想像できん。構われるのは嬉しい。でも、距離は欲しい。離れたときが怖いから。
しがみつく腕に力が入る。
茶柱 「ふふっ。そんな心配は無用ですよ! 夢野さん!」
茶柱 「転子は夢野さんにメロメロなんですから! 冗談でも転子が夢野さんから離れるなんて、考えないでください!」
ウチの不安を跳ね飛ばすほどの明朗快活な答え。気をつかうとか、そんなことではない、心からのストレートな言葉。
茶柱 「大好きですよ! 夢野さん!」
夢野 「大きな声で言わんでいい!」
夢野 「うちも……大好きじゃ……」
転子だからこそ、言い難い素直な言葉を口にする。顔と体が熱くなる。このままおんぶを続けていたら、ホントに熱中症になってしまうかもしれん。
茶柱 「えへへぇ♪ 知ってますよ! でも、嬉しいです!」
転子の熱も上がったようで、恥ずかしさで爆発しそうじゃ。
茶柱 「あ、コンビニありますね! 寄って行きましょう!」
夢野 「よし! 降ろせ、転子!!」
茶柱 「えー? もっとおぶってたかったです……」
その言葉を聞いて、降りるなら今じゃと降ろす指示をとばす。転子は不満気ながらも、屈んでウチを降ろす。転子の背中から降りると、すぐさま駆け出した。
夢野 「おやつじゃ、おやつじゃー! 行くぞ転子ー!!」
茶柱 「はい! 待ってくださいよー! 夢野さーん!」
めんどいなんて言ってはおれん! こんな日常が、いつまでも続く魔法を研究せねばと、目標を掲げながら、転子と一緒にコンビニまでダッシュした。
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