【ダンガンロンパ 】ダンロンでほのぼのと百合百合したい2
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12: ◆AZbDPlV/MM[saga]
2024/08/24(土) 00:38:45.08 ID:qoIAlpVAO


 カラン

 軽やかなドアベルの音の後、コーヒーの香りを連れ立って、涼やかな風が肌を撫でた。

夢野 「おおおおおっ!! 涼しい! 気持ちいい!」

 炎天下の地獄から、屋内の楽園に足を踏み入れた喜びに、思いの外大きな歓声をあげてしまう。

茶柱 「ええ! あの暑さが嘘のように爽やかですね!」

夢野 「んあー……やっと休めるわい」

「いらっしゃいませ」

 レトロな内装に溶け込むような風貌の、初老の男がカウンターから入店の挨拶を投げてくる。

「お席はご自由にどうぞ」

茶柱 「ありがとうございます! どこにしましょうか! 夢野さん!」

夢野 「お主が選んでくれぃ」

茶柱 「解りました!」

 何年ここで使われていたのかは解らんが、経年を感じさせる卓や椅子が並んでいる。転子は奥へと歩いていき、外を覗ける窓辺の席でとまると、そこから手招きをする。

茶柱 「ここにしましょう! 夢野さん!」

夢野 「わかったから、おとなしく座らんか」

茶柱 「いえ! お疲れの夢野さんより先に座るだなんて! 夢野さんが許してくださっても、転子が許しません!」

夢野 「お主はホントにメンドイのぉ」

 転子が選んだ席に座ると、ようやく転子も向かい合わせに腰を落ち着ける。
 やっと……やっと休めるわい。

茶柱 「ここまでお連れしたのに、かき氷が食べられなくて、申しわけありませんでした」

茶柱 「ここは全部転子が持ちますから、遠慮なくたくさん注文してくださいね! メニュー表はこちらですね。どうぞ」

夢野 「んあー……たくさんも要らんわ。飲み物だけでいい」

茶柱 「な、なんて優しいのでしょう! 夢野さん♡」

夢野 「うるさい。お主も注文するモノを選べ」

茶柱 「はい♡」

「お水とおしぼりです」

茶柱 「あ、ありがとうございます。注文はまた後でしますね」

「はい。ごゆっくりどうぞ」

 店員が2人分のお冷とおしぼを置いて立ち去ったところで、転子とメニュー表を睨めっこする。

夢野 「ううむ……何にすればよいかのう……」

茶柱 「こういうお店のサンドイッチとか、食べてみたいですよねぇ」

夢野 「うむ。コーヒーゼリーもあるな」

茶柱 「いいですねー! 美味しそうです!」

 しばらく転子と何を注文するかで盛り上がってから、それぞれの注文をした。





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