映画の脚本を書いて、ひとりの女の子と出会った話。
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65:名無しNIPPER[saga]
2024/08/16(金) 15:36:43.01 ID:mJTsWdVB0

「ちゃんとした女優になるまで、
 先輩とは会わないつもりだったんです」

「それはどうして?」

「さあ、なんででしょうか」
彼女はそう言って少しだけ押し黙った。

「たぶん、こわかったんですよ」

「こわかった?」

「ええ、相談もしてませんでしたから」

「俺ってそんな風に見えてるのか」

「そうですよ。自覚なかったんですか」

「ああ。はじめて知った」
俺たちは互いの顔を見て、それからしばらくわらった。




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