映画の脚本を書いて、ひとりの女の子と出会った話。
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64:名無しNIPPER[saga]
2024/08/16(金) 15:31:48.21 ID:mJTsWdVB0
それから俺たちはコンビニで酒を買い、
公園のブランコで、ささやかな二次会をすることにした。
はじめはお互いに探り合うような会話をしていたけれど、
時間が経つにつれてあの頃のような距離感にかわっていった。
今でも週末は本を読み続けていること、
演劇部を通じて今の事務所を紹介されたこと、
大学をやめて親にひどく怒られてしまったこと、
どれも初めて聞くことばかりだったんだ。
だけど、たったそれだけのことだったとしても、
少しずつ彼女のこれまでが分かっていくような気がして、
俺はそれが心底うれしかったんだよ。
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