映画の脚本を書いて、ひとりの女の子と出会った話。
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59:名無しNIPPER[saga]
2024/08/16(金) 15:05:30.41 ID:mJTsWdVB0

「ああ、久しぶり」
ようやく絞り出した声はどこか上ずっていた。

「もしかして、怒ってませんでした?」

「怒る?」俺は首を傾げた

「だって、連絡返してなかったから……」
彼女はそのままその場でうなだれていた。

「そんなことで怒ったりしないだろ」

「そしたらどうして今日は話してくれなかったんですか」

「……家に口を忘れてきたんだよ」

「なるほど、そうでしたか」
そう言ってくすくすと笑う顔は変わっていなかった。




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