映画の脚本を書いて、ひとりの女の子と出会った話。
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39:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 21:48:24.23 ID:e+s7r/2n0

大学の文化祭は、毎年11月の初めに行われる。
学祭の開催中は、学内の同好会にも自由展示として空き教室の使用許可が出る。

ただし、俺たちは端っこの余り物しか用意されていなかった。
日ごろの成果を考えると妥当な判断だったはずだ。

俺はヒツジとペアになってビラ配りをお願いされていた。
ふたりで二百枚を捌く必要があった。俺は思わず小さくため息を吐いた。

「けっこうな枚数ですね」隣で彼女が声をかけてきた。

「ああ。今日1日で終わらないかもな」

「余った分は持って帰りましょうか」

「何に使うんだ?」

「ルーズリーフの代わりです」

真面目だな、と言うと
「そんなことないですよ」と彼女は首を振った




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