映画の脚本を書いて、ひとりの女の子と出会った話。
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38:名無しNIPPER[saga]
2024/08/15(木) 21:46:58.30 ID:e+s7r/2n0
「映画、悪くなかったろ」と監督は言った。
俺は何も言わずに一度だけ頷いた。
「あんな風にまとめたんだな」
俺が奢った缶コーヒーを片手に、
彼は何かを思い出すように瞼を閉じていた。
「映画だなんて、割と無謀だと思ってたんだけどなあ」
「今度の文化祭に出すのか?」
「ああ、空き教室はもう抑えてある。あとは集客だけだよ」
SNSを使うことも提案したが、交友関係の狭い俺たちには
当日のビラ配りが最適だという結論になった。
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