2:名無しNIPPER[sage]
2024/08/14(水) 23:52:15.92 ID:rmv/p5fy0
海未ははっとした。にこの声がかすかに震えていることに気づいたからだ。
私は何を馬鹿なことを……この光景を見て冷静でいられる人間など─
海未が自分の浅慮を悔いた時、にこが来た方向から複数の足音が近づいてきている事に気づいた。
3:名無しNIPPER[sage]
2024/08/16(金) 17:27:41.85 ID:Ipi11328O
凛も真姫も絵里も、誰も声をあげなかった。ただただ呆然と、目の前の光景を見つめている。
絵里がふらふらとした足取りで歩き出し、希だった物の側へ膝をついた。飛び散った血液が脚に付着しても気にした様子はない。
絵里「──」
4:名無しNIPPER[sage]
2024/08/16(金) 17:42:23.48 ID:NGefBIHMO
にこ「それで、穂乃果」
穂乃果「……」
にこ「希をやったのは?」
5:名無しNIPPER[sage]
2024/08/25(日) 17:26:22.50 ID:FE+9mLfkO
ラ板で読んでた人来ないね。
6:名無しNIPPER[sage]
2024/08/27(火) 17:01:40.70 ID:466LRHBjO
にこ「……分かった」
ぽつりと呟いた穂乃果の言葉に対して、にこはそれだけ言った。一拍置かれた沈黙が、海未には恐ろしかった。
7:名無しNIPPER[sage]
2024/08/28(水) 14:05:26.34 ID:uiNKVgPDO
海未「……」
にこ「あんたと穂乃果がこの集落まで来た理由は聞かない。けど、今度は私の言う事を守れるわね?」
8:名無しNIPPER[sage]
2024/08/29(木) 14:05:44.18 ID:uA8VOaulO
にこ「頼んだからね」
鋭い、射抜くような目で海未に念を押し、にこは続ける。
9:名無しNIPPER[sage]
2024/08/29(木) 18:22:32.71 ID:zx9q/qlXO
にこが言葉を切ると、聞こえてくるのは絵里が繰り返す呟きだけとなった。最初は理解出来なかった音が意味を持った言葉になって海未の耳に飛び込んできた。
『殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる──』
10:名無しNIPPER[sage]
2024/08/31(土) 09:19:23.02 ID:bNMa5BJdO
02:05 黒澤ダイヤ
11:名無しNIPPER[sage]
2024/08/31(土) 15:25:55.76 ID:nO/DZ+qlO
糸が切れた人形のように、ダイヤの体からふっと力が抜け、手放すまいと必死に保ってきた意識がふいに遠くなり、消えた。
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