369: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/11/02(土) 17:29:48.55 ID:lcqyPAtO0
パピヨン「……じゃあ今日は一緒に寝て、一緒のお布団で」
『……それは』
パピヨン「これくらいしてくれなきゃ、お兄さんのあることないこと言い触らすから」
『……それはまずいなぁ』
――ゆっくりとパピヨンは顔を上げ、自分の体から降りて……横に寝そべった。
パピヨン「ん」
『……ありがとうな』
自分の腕を枕にして、彼女は満足そうに鼻を鳴らす。
パピヨン「…………卒業したら覚悟しておいてよね、お兄さん」
『……ふふっ、それをキミが言うか?』
――――ああ、未来が怖い。何をされてしまうんだろうか。それを考えるだけで……思わず、笑ってしまいそうだった。
キミを愛する。告白させた責任も、今日こんなことになってしまった責任も全部取る。だから――だから。
今この瞬間、悪いお兄さんでいることを……許してくれ。パピヨン。
パピヨン「…………うん。いいよ、許してあげる」
だって――お兄さんは、こんな我儘なアタシを、ずっと許してくれてるんだもん――――えへへっ。
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