344: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/29(火) 01:49:34.17 ID:D4BrmwKA0
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パピヨン「わっ……すごー……!」
『……本当だな、いや凄いな』
軽く食事を済ませて目的地であるイルミネーションが見れるスポットに向かうと――それはまさに圧巻だった。
木々に飾り付けられたLEDが、白く青く輝ききらきらと街を照らす。まるで雪が降っているように見えて、自分も目を奪われる。
――イルミネーションなんてまともに見たことはなかった、この時期のテレビでたまに見るくらいだったが……自分の目で見ると、やっぱり……凄いな。
『こんな綺麗に彩られるものなんだな、パピヨン……パピヨン?』
パピヨン「……わぁ…………!」
ちらりと、横にいるパピヨンに視線を向ける――イルミネーションにも負けないくらい、きらきらとした瞳をまっすぐ向けて、見つめている年相応の横顔に思わず……息を呑む。
――――あの日告白されたとき、自分の表情を好きになったと……パピヨンは言っていたが。なるほど。
……うん、分かるな。分かってしまうな、恥ずかしいけど。
パピヨン「……ぁ、ちょ、ちょっとなにお兄さん!アタシじゃなくて、イルミネーション見てよ!」
『あ、いや悪い悪い、ちょっと見惚れちゃってたよ……』
パピヨン「へっ?」
『イルミネーションとか実際に見るとこんなに凄いんだな。やっぱりキミと一緒じゃなかったらこの光景も一生見ることは――パピヨン?』
パピヨン「…………〜〜〜っっっ!!!ほんっと、お兄さんさぁ…………!ばか、ばかばかばか…………!」
ぽこぽこわき腹のところを殴られてしまう。な、なんでだ……いたっ、痛いっ!痛い!
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