316: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/10/17(木) 02:19:04.42 ID:GphOy83Z0
"――――ゴーーーール!一着ステラライム!二着シルヴァーパピヨン!ステラライム、見事チャンピオンズカップ連覇達成!国内王者はやはり強かった!!!"
パピヨン「はっ……はっ、はぁ……っ」
ゆっくりとゆっくりとスピードを落としていき――ゆっくりと、地面に倒れこむ。
前からべしゃぁと倒れる。全身砂まみれになって、寝返りをうち、空を見上げる――ダメだ、もう動けないや。全部全部使い果たして、完全燃焼……だなぁ。
……誰かの足音が、聞こえてくる。
パピヨン「ぉぇ……はぁ。はぁ……どしたの、王者様?」
いつもなら観客に向かって感謝の気持ちを伝えているはずのライムが――敗者のアタシを、見下ろしてくる。
ライム「――――今日は私がリベンジさせていただきました」
誰がどう見ても私の勝ちで、ダート最強は私だと証明されました――ですよね、パピヨンさん?と、語ってくる。
パピヨン「…………」
ライム「悔しいですよね、今すぐここで騒ぎたいくらいですよね?だったら――私は何時でも、貴女を待ち受けますから」
王者として、貴女の挑戦を待ちますと――ステラライムは、眩しい笑顔で、言いやがった。
…………。
パピヨン「はぁあああああああああ!!!んもームカつく!!!くそ、くそくそくそ!ライムさぁ――強すぎ!!!」
脚をじたばたと動かす!G1の舞台がなんだ!観客がなんだ!ムカつくものはムカつくし――悔しい悔しい悔しい!
パピヨン「絶対リベンジするから!――最強の椅子温めておいてよ!」
ライム「――――ええ、もちろんですよ。パピヨンさん」
それでこそ――私の最高のライバルです。
アタシのその宣言を、ライムはとても嬉しそうな表情で――受け止めた。
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