21: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/08/12(月) 19:09:14.49 ID:92/7nx8r0
パピヨン「それにしても、ついにこんなところまで来ちゃったね。昔のアタシが聞けば嘘だって信じてもらえないだろうね。アタシが海外のG1で走ろうとしてるなんて」
『ああ、そうかもな』
パピヨン「……でも昔のお兄さんなら信じてくれるよね。未来のアタシが、海外のG1で走ってるよって言っても――」
『信じるに決まっているさ。だって自分は、キミの走りに魅了されてここまで来たんだ。キミの走りが世界に通用しないはずがない――そう信じて、ずっとキミと頑張ったんだ」
メイクデビューであの走りを見た瞬間から、自分はキミの走りに焼かれているんだ。
パピヨン「――じゃあ期待してね。アタシが世界の大舞台で人気も空気も全部ひっくり返して――勝つ姿を」
『……期待するさ、ずっとずっと自分はキミに期待してばかりなんだ』
パピヨン「はぁ、重いなぁ。そういうの嫌われるよ?でも――――そんなお兄さんだから、アタシはここまでこれた」
お兄さんの期待も、日本の期待も、友達の――ライバルの期待も。全部全部ぜーんぶ背負って。
パピヨン「――――特等席で見ててよ、ばっちり応えて見せるから」
『ああしっかり見ているよ、パピヨンの大舞台――――だから、楽しんで行ってこい!」
パシィン!と、ハイタッチの音が響く。
そして、パピヨンは――――満面の笑みで、控室を飛び出して行って――――。
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