126: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/09/06(金) 00:21:41.62 ID:AGd55id90
――――あの日の模擬レースで見た走りを、私は今も鮮明に思い出せる。
可愛い銀色のフォーテールがまるでバイクのマフラーの炎のようにたなびいて、小さな体で誰よりも先に駆け出して、作戦なんて関係ないと言わんばかりに全身全霊のその走り。
マンティ「――――っ!!!」
思わず息を吞んだ。もう退学してしまおうかなんて考えていた私の心を力強く掴んで離さない、理想の走り――なんて、なんて気持ちよさそうに走るんだろう、あの、あの人は……!
その人の名前はシルヴァーパピヨンさん。結局そのレースでは7着に終わってしまったウマ娘。私の友達で、ライバルで――。
私の、私にとって―――。
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