38: ◆L6OaR8HKlk[sage saga]
2024/06/30(日) 00:18:20.78 ID:acICW3jd0
初月「お許しください皇女殿下。この者はドジで空気読めず言葉遣いも儘ならない可哀想な子なのです」
瑞鶴「それに不器用でガサツ」
五十鈴「オマケに意地っ張りで短気」
( T)「えっ泣くよ普通に?いいの?提督さんの姿で泣き喚くよ?」
異次元の脅しをされた
ビスマルク「フフ、楽にしてもらって結構よ。皇女なんて今の王国にとっては肩書き以上の効力を持たないもの」
「殿下、それは……」
ビスマルク「この国の現状を見せるわ。此方へ」
ランタンを手にとった『ビスマルク皇女』と従者に続き、倉庫を後にする。殺風景な廊下を少し歩き、螺旋階段を登った先は、バーカウンターに続いていた
酒場のようだが客は一人もおらず、足の折れた椅子や丸テーブルが転がり、床を踏み締める度に割れたガラスの音が鳴る。窓と扉は全て板張りで塞がれているが、所々から光が漏れ出していた
瑞鶴「ダクソ並みに暗い場所ね……」
ビスマルク「百聞は一見にしかずよ。覗いてみて」
初月「昔、ゲームセンターとかにこういう映像観るゴーグル型の筐体が置いてあってだな」
ビスマルク「早くして」
なんか嫌な予感がしたので平成初期の懐かしい筐体でお茶を濁そうとしたが、ピシャリと急かされたので代表して隙間から覗き込む
案の定と言うか、想定以上と言うか。外に広がっていた景色は酷いもんだった
<ざぁこざぁこ
<ざぁこざぁこ
陰鬱とした街並みで、ボロを纏った国民が俯きながら作業をしている
その様子を、同じ顔をしたメスガキおじさんトルーパーが、独特の鳴き声を上げながら監視していた
その格好は国民より酷い。腹を露出したピチピチTシャツに、サスペンダー付きのミニスカート
何考えてるのか知らんが、へそピまで開けてやがる。こんなん見るくらいならアリ・アスターの監督作品一気見した方がマシだ。マシだろうか?マシじゃないわ
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