6:名無しNIPPER[sage saga]
2024/04/15(月) 21:19:30.64 ID:HdnryJIo0
「菜々さん、また、この前の所行きませんか?」
「良いですね!」
あの日を境に、俺達は頻繁に食事を共にするようになった。
それだけでなく、
「へえ〜、この景色素敵ですねえ」
「じゃあ、今度の休みにでも行きます?俺、車出しますよ」
「ありがとうございます!行くのが今から楽しみですねえ!!」
という感じや
「すいません、今週ちょっと忙しくて。まだ仕事終わってないんですよ」
「菜々もお手伝いします!出来ることがあったら、何でも言ってください!!」
という感じで、二人の休みが合う度に、お互いの家で一緒に過ごすようになっていた。
アイドルに恋愛は御法度、という題目のもと作り上げられたこの生ぬるい関係は、
しかし非常に居心地が良かった。
寧ろ「オトナの恋愛」などというものが繰り広げられた日には、俺はついて行けずに爆発してしまったかもしれない。
このままで良い、このままが良い。
昔何処かで聞いた歌詞が、俺のこの頃の心情を、如実に表していると言えるだろう。
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