58: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/04/17(水) 17:28:04.09 ID:aGyuAlWz0
少年が無言で肩を貸すと、領主は一言「すまない」と呟いた。
戦火は広場から先には及んでいなかったようで、道端の家々に荒らされた様子はない。
だが、その平穏も僅かな間しか続かなかった。
閑静な石畳に、異形の死体が転がり始めたのだ。
それも、どういうわけか魔物たちは一様に館に背を向け倒れている。
その姿は、まるで街から逃げ出そうとしたかのようであった。
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