異説 ひのきの棒と50G
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53: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/04/17(水) 17:24:52.11 ID:aGyuAlWz0

「そこにいるのは誰だ」

 ふいに、掛けられた声に少年の小さい体がビクリと跳ね上がった。
 慌てて声の方を振り向くも、街は闇に包まれている。
 声の主は、黒い影の塊にしか見えなかった。

 だが、姿が見えずとも、その声には聞き覚えがあった。 

「ご無事だったんですね領主さま」

「君か……」

 領主は、少年を軽くあしらい街の広場へと歩を進める。
 しかし、その足取りは酷く重い。もしかすると、怪我しているのかもしれない。
 その身を案じ、少年は領主の後に続くことにした。



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