903: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/07/17(水) 22:37:39.42 ID:YllvdY2c0
『パピヨンは新年の抱負とか決めてるのか?』
パピヨン「新年の抱負ぅ?ああ、去年もこんな話したよね」
去年のパピヨンが語った新年の抱負は――ステラライムに勝つ。ライバルに勝つために、新たに気持ちを入れ替えてレースに臨むというパピヨンの意思表示。
ああ、もう一年も経ってしまったのか……と、なんだか寂しい気持ちになる。
パピヨン「んじゃ、今年の新年の抱負は――勿論、最強のダートウマ娘になる、だよね」
当然だよね、と言いながらハフハフとお汁粉を食べる。少し時間が経ったからか少し冷めて、落ち着いて食べることが出来ている。
――最強なんて軽々しく願えるものじゃない。最も強いと書いて最強で、その意味と果てしない道のりを、きっとパピヨンも分かっているはずだ。
――――けど。
『……自分がキミを最強にして見せるよ。シルヴァーパピヨン』
これくらいの我が儘を叶えて見せてこそ、トレーナーだ。
パピヨン「……ふふっ。お兄さんそんな大層な事言って、大丈夫〜?アタシお兄さんと長い付き合いだけど、そんな有言実行できるような人に思えないけど」
長い付き合いといってもまだ2年くらいだろ、と思わざるを得ないが――まあ、濃い付き合いだとは思う。
『そこは付き合ってくれよ。ほら、お汁粉食べ終わったなら容器捨ててくるから』
パピヨン「ん、ありがと〜やっさし〜」
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