693: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/20(木) 00:03:37.14 ID:Kn5Lwoak0
――――水族館を出ると良い感じに日が暮れ、そろそろ晩御飯を食べなくてはいけない時間だった。
……と、いう訳で。
『……すみません、この塩ラーメンと……ウマ娘用のこっちの塩ラーメンを一つ』
折角なので塩ラーメンを食べることにした。普通のヒトが食べるサイズと、ウマ娘用のお値段そのままにボリュームがだいぶアップされたもの。
『ま、ちょっと遅いけどエルムステークスお疲れさま会だな』
パピヨン「え、お兄さんそれ本気で言ってる?アタシの初重賞勝利を、こんなラーメン屋さんで!?」
『……ダメか、やっぱり』
パピヨン「はぁ〜〜〜……ほんっとお兄さんって女の子のこと分かってないよね。もっとムードというか、女の子が喜ぶようなところでやらないと」
叱られてしまった。確かに晩御飯と一緒にお祝い、というのはダメだったか……いや、そういう話じゃないのか、今は。
パピヨン「……ま、今回は許してあげる。アタシも勝てて嬉しいし……今日はビックリなサプライズもあったしね〜」
……水族館でファンの方に出会ってから、妙にパピヨンの機嫌がいい。やはりパピヨンは――そういう応援されるとか、期待されるとかそういうのが……嬉しいんだな。やっぱり。
パピヨン「ちょっと、何その顔。ジロジロ見ないでよ――あ、来た来た!うわでっか!」
『はは、悪い悪い――うわ、すっごいなそれ』
自分の目の前に置かれた普通のサイズと比べて、ウマ娘用のそのサイズは倍近くあった。
――す、凄いな。いやこのサイズも余裕で平らげるのは分かるが――にしても圧巻だ。
パピヨン「…………ま、行ける行ける。それじゃいただきまーす!」
『いただきます』
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