692: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/19(水) 23:16:16.84 ID:lJQh5VuP0
『…………出来るじゃないか。ふふ、でもなんだ。ちょっと慌て過ぎだな』
パピヨン「……ねえ、お兄さん」
『ん?』
ぺたりとベンチに腰かけて、パピヨンは【貴方】に話しかける。
パピヨン「……居るんだね、アタシに。あんな、ファンとか」
『……そこだけ言われると凄い困っちゃうな……まあ言いたいことは分かる』
パピヨン「アタシ、昨日もあんなこと言ってるのに。ファンとか観客バカにしたし、普段もわざとあんな――なのに、あんな応援って」
『キミの走りはそれだけ人を夢中にさせるってことだよ。普段の言動とか、そういうのを全部無視して……走りには全部表れてしまうんだ』
――懸命に前に走る姿が好き。必至に全力で先頭を往く姿に元気を貰う。それがきっと、パピヨンの走りが周りに与える影響なんだろう。
『……これからも頑張ろうな、パピヨン』
パピヨン「…………あったりまえじゃん、お兄さん」
――やはり彼女の走りは人を魅了させる。普段の言動では誤魔化しきれない彼女の走り、それを応援してくれているファンの為にも――もっともっと頑張ろう。
パピヨン「あー……こういうの、嫌だったはずなんだけどなぁ……ぷぷ、ま、いっか」
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