691: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/19(水) 23:15:22.27 ID:lJQh5VuP0
パピヨン「あー……えっと、ねぇ」
……パピヨンの珍しい姿だ。ここまで困っているのは自分でも他の友達でもなかなかお目にかかれないだろうな。
普段あんな言動をしているパピヨンにとって、ファンからの純粋な好意は慣れていないのかもしれない。
ファン「じゃ、じゃあ!あの、握手もして貰って申し訳ないんですけど……!」
ファンの女性はそう言うと、カバンからカメラを取り出した。ずっと持っていたんだろうか……?
ファン「ツーショットお願いできますか!?」
パピヨン「しゃ、写真?ま、まあ、写真くらいなら全然……」
相手のお願いとその勢いに負けて、パピヨンはとてもぎこちない笑顔をしながらピースする。それに合わせるようにファンの女性もピースをして……。
……パシャリ。と、音が鳴る。
ファン「あ、ありがとうございます!ほんと、ほんと嬉しいです!」
パピヨン「あ、あはは……そっか。うん、お姉さんも嬉しいならアタシも嬉しいかも」
ファン「……!こ、この写真は一生大事にします!あ、もちろんSNSにあげたりとかもしませんから!」
ほんと、本当にずっと応援してます!だからこれからもレース頑張ってください!
……そう言い残して、ファンの女性はぺこぺこと頭を下げて行ってしまった。
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