194: ◆OX0aJKbZO.0H
2024/03/12(火) 20:23:09.19 ID:8cGtYUgH0
パピヨン「ん〜、フラワーの尻尾はいつもつやつやで良いね〜。触り心地も最高だし、ずっとナデナデしちゃうかも」
フラワー「ふふ、ちょっとくすぐったいよパピヨンちゃん。前に教えてくれた手入れをやってるだけだよ、だからほんと、パピヨンちゃんには感謝してるんだ」
パピヨン「え〜、まあアタシの尻尾手入れは職人技だけど〜?えへ、フラワーも手先器用だし、アタシのおかげだけじゃないって、才能があるんだよ才能〜」
思わず笑ってしまう、やっぱり人の尻尾を手入れするのは楽しい。丁寧に丁寧に尻尾に櫛を入れるたびに、みるみる尻尾が綺麗になる……それに、人にありがとう。と言われるのは、嬉しい。
その人の想いに答えるのは……ああ、これ以上はないない。嘘、全然そんな事無いや、うん。
パピヨン「はい、おーわり!もうだいぶ手入れされてたからすぐ終わっちゃった」
フラワー「ん、ありがとうパピヨンちゃん!それじゃ、今度はこっちがやるね」
今度はアタシが背中をフラワーに向け、フラワーがアタシの尻尾を手入れする。お互いに尻尾の手入れをしあうのは、昔からよくやっていることだった。
……思えば、初めて尻尾の手入れをしたげたのもフラワーだったなぁ。うんうん、なつかしー。
パピヨン「んっ……やっぱフラワーの手入れは気持ちー。ほんと、お兄さんとは大違い」
フラワー「ふふ、これもパピヨンちゃんが教えてくれたことを――え、お兄さん?」
パピヨン「そうそう、お兄さんってばすっごい雑で!尻尾の触り方とか、櫛の入れ方とかも最悪!ま、アタシがやり方教えてあげて、少しはましになったけど」
フラワー「あ、へ?へ、へ〜……そ、そう、なんだ?」
……あれ?なんだかフラワーの様子がおかしい?
フラワー(し、尻尾がふりふり揺れてるんだけど……パ、パピヨンちゃん……!)
パピヨン「あーでも、男の人の手?って言うのかな、ちょっとゴツってした感じの手で触られるのは、ちょっと新鮮で――」
フラワー「パ、パピヨンちゃん!ちょっと、今から集中するから!静かにして貰っても、いいかな!?」
パピヨン「え?」
――ど、どうしたんだろういきなり。ま、でもそれだけ真剣にやってくれるって言うのは、嬉しいなぁ。
フラワー(……そ、そんなに進んでるんだ。凄い嬉しそうに話すし……あ、ぅ。顔が熱いよぉ……!)
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