118: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/03/09(土) 00:46:35.67 ID:aNta1IfC0
彼女を迎えに地下バ道に行くと、その彼女は何もなかったように笑い手をひらひらと振ってきた。
パピヨン「あ、お兄さーん。どうだった、アタシの走りー?」
『き、キミなぁ……』
……観客に向かってあんな発言。観客に対しても、他の出走ウマ娘に対しても失礼だ。そんなことは当然で【貴方】は、それを叱ろうとするが。当の本人は全く聞く耳を持たなかった。
パピヨン「あ、もしかして怒ってる?だって本当のことでしょ?お兄さんももっともーっとアタシを凄いレースで走らせたいんだから、こんなところで負けてられないよー?」
『だからと言って、あんな台詞は――』
パピヨン「……問題、ないでしょ?」
『……!』
時々、思う。もしかして……彼女のこの言動には、何か意味があるんじゃないかと。ただ煽るだけじゃない、ただ意味もなく嫌われるような言動をしているわけではないのだと。
ほんの少し、パピヨンのトレーナーをしていて、【貴方】は、そう思った。
「――すみません、シルヴァーパピヨンさんよろしいでしょうか!」
パピヨン「……んー?」
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