117: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/03/09(土) 00:22:46.84 ID:aNta1IfC0
ワァアアア……!観客席から、歓声が上がる。【貴方】の担当ウマ娘、シルヴァーパピヨンは見事メイクデビューを華々しく勝利を飾った。
『パピヨン……!』
思わず手を力強く握りしめる。そうか、パピヨンはやったんだ……!
パピヨン「……勝った。勝った、勝った……!」
ゴールを通過した彼女は、その勝利を噛み締めていた――噛み締めている、はずだった。
『パピヨン……?』
しかし、なんだろう。なんだか猛烈に嫌な予感がする。彼女はそうだ、ワガママで、初めて会った時初対面でも【貴方】を馬鹿にした――。
パピヨン「は〜〜〜? ちょっと、なに喜んでんの?」
――歓声が、止まった。
パピヨン「アタシが勝つなんて当然でしょ!アタシはもー、すっ……ごい強いんだから!こんなデビュー戦何かで騒がないで!」
『お、おい。パピヨ――』
パピヨン「ぷぷ、ぷははは!こんな当然の勝利に、きゃーきゃー喜んじゃってぇ……バカみたーい!見てるだけの人ってなーんにも分かんないんだ!」
――――今にも倒れそうだ。ああ、終わった……血の気が、サーっと引いていく。
1002Res/560.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20